理数人材強化:退職研究者などが教員手助け 1万小学校で

支援員の配置は小学5、6年生の理科が対象で、理科の年間授業時間の3分の1にあたる約30時間。実験に加え、自らが体験したものづくりや研究開発、科学技術が社会にどう役立っているのかなども語ってもらう。

 リタイアした研究者に語ってもらう・・・。まあ悪くはない発想かなぁ・・・逆効果になりそうだけど。
最近理系離れが激しいということで、いろいろ力を入れてるみたいだけど、そんなに下心丸出しなアプローチじゃ理系は増えないとおもう。

っていうか、理系って負け組みでしょ?

 実際理系っていうのは、確かに企画開発、とかソフトウェア設計者とか一概には言えないけど、広義の意味ではブルーカラーだ。ブルーカラーっていうのは、会社組織のなかでメインストリームとは言いがたい。偉大な経営者の中には技術系の人間もいるし、実際役職者がすくないわけじゃないけど、ぶっちゃけ既存の会社で社長を目指すとか、自分で企業するっていう人生設計において、理系出身っていうのはそれほどいい選択じゃないとおもう。←みたいな人生設計がイイっていうわけじゃないけど、会社人としてホワイトカラー的に優れた人間特質のほうが有用、優れているっていう社会風潮でもあるし。
 理系の典型的な進路は工場で品質向上を図ったり、生産管理したり、検査したり、研究開発の成果を会社に吸い上げられたり、そんな感じだ。現代社会の縁の下の力持ちっていうのが理系の姿だといってもいいかも。

 縁の下の力持ちでも、正当な報酬とか成功が得られればいいけど、最近の裁判の例を見るように、研究者っていうのは要するに企業のお金で研究しているとはいえ、搾取されてるとしかおもえない。普通、会社にたいして400億円におよぶ売り上げの増加をもたらしたらとんでもない褒章がえられる・・・と考えていいと思う。だいたい工場の人員とかは真っ先に切られるし。
 
 一方で、村上ファンドとかライブドアほりえもんの口座の残額とか!!)とかマネーゲームで儲ける一方で400億の利益に貢献したのがえーっと記録がみつからないけど微々たる褒章と比べたら一体誰が理系をめざすんだろう?

 まあビルゲイツほどに成功したいとは願わないとしても・・・ブルーカラーでリッチで優雅な生活を披露してるひとがどこかにいるだろうか?

 W-ZERO3のターゲットとするところがホワイトカラーの生産性向上とかだったりするわけだけど、その対極には日本のブルーカラーの高い生産性がある。残業とか、ホワイトカラーが生産性が低いがゆえに残業しているのなら、ブルーカラーには残業はないのかっていうとそんなことはまったくなくて、同じ時間働いて生産性が低いならホワイトカラーのが楽してないか?ってことになる。
 というか工場とかそういう労働環境は労働基準法に変に準拠していたりするので、みんなでいっせいにお昼休みとって、工場のお弁当だったり食堂でご飯をみんなでだったりする。ラインに張り付いてたりとかで、ちょっと一服〜とかできたりしない。
 一方でホワイトカラーは結構自己裁量で休み時間をずらしたりできるし、たいていは都市部っていうか繁華街とかあったりして、ぶっちゃけランチをホテルでとるのも自由だ。任意に休憩をとってることが多いし、その分はカウントしてないでしょ。喫煙者とかはとくにそう。ていうかコンピュータ操作は一時間に一回休憩を取りましょうとかあっちこっちの壁にはってあったりする。
 営業職なんてパチンコ打ってたりするよね?お使いにいった事務の女の子は帰りに喫茶店でケーキをたべてたりする。その間ブルーカラーは工場で歩留まりとか品質検査とか、山のような試料の検査とかに忙殺されてたりする。お医者さんとかさ!

 ↑のような例をみてそれでも理系を目指すっていう人はいちどお医者さんにいくか、人生を考えなおしたほうがいい。

 現在の社会は研究者や、職人に対するリスペクトがとても低くなっていて、まかり間違っても、下町の職人さんを三顧の礼で招いて高額の報酬をもって、その希少な技術からなる品物をつくってもらうなんてこたあない。(古典から近代まで、こういう事例は結構、美談としてあるんだけどね?)
 むしろ、作れないならおまえらなんかしらね!っていって異常に安いコストを押し付けたり・・・っていうか、中国人留学生のはなしもあるけど、日本人もかつてアメリカとかで安価な賃金でだまされてきたりしたはずなのに、よく中国人にたいして研修生とかいってこき使ったりとかするね。
・・・脱線。

 何がイヤラシイって理系を増やそうっていう発想のなかに、理系に対する正当な報酬を与えようっていう方向性なしに、ただひたすら魅力的な部分だけを見せ付けて、搾取しようっていう態度がみえみえなこと。

 研究者をオナニーを覚えたサルみたいに死ぬまで研究ができれば幸せ。なぞを解き明かすことが生きがい。お金はいりません。そんなわけあるかああああ!

 そういうのが成立するのは人類的な使命とかそういうのがあるときだけです。戦後の復旧とかやらなければ死ぬとか、あるいは初めて人類が月に降り立つとかそういう人類的感動があるとか。

 ええ。月面に人が立ってたり、初めてスペースシャトルがとんで帰って来たりに感動してつい、理系めざしちゃったんだよねぇ・・・。

ねぇ火星にコロニーを建設したら理系は爆発的に増えると思いますよ?(笑)